子どもの主体性を大切にします。主体的な「あそび」を通して、子どもは学び、成長すると考えます。

まず、情緒の安定をはかり、いろいろなことをしたい、触れたい、見たい、聞きたいなどの意欲を引き出せるよう工夫します。この力が、学校においての学習意欲につながっていくように取り組んでいます。

【乳児の保育】

担当制

0・1・2歳児の乳児クラスは担当制をとっています。決まった大人がお世話をするということは、子どもの情緒の安定につながります。また、発達段階や心理状態がよく把握できて、丁寧に接する事ができるため、生活習慣が身に付きやすいです。

流れる日課

家庭での日課を大切にしながら園での日課が継続されるよう個別の日課やグループを作ります。いつも決まった日課で過ごしていると、子ども自身が見通しをもって安心して過ごすことができます。一人ひとりの欲求を満たすことができるような日課をたてています。

生活

食事

0歳児は、大人に抱かれ1対1で、お座りが安定し20~30分過ごせるようになったら一人で椅子に座って食べます。椅子と机が体に合うようにマットで調節し、正しい姿勢で食べられるよう配慮します。

食事は、歯の数など個々に合わせた調理形態にしています。また、手づかみで食べられるようにスティック野菜をつけています。スティック野菜を上手に食べられるようになったらスプーンを始めます。1対2、1対4と年齢等で徐々に友だちと一緒に食べていきます。

家庭と連携し、いろいろな食材に触れ、食べる意欲をもてるようにします。

排泄

一人ひとりの排尿感覚に合わせて、生活の節目や遊びが途切れた時に誘います。午睡明けなどにオムツが濡れていないことが増え、排尿間隔が長くなってきたら、トイレに誘います。個々に合わせてパンツに切り替えます。

睡眠

早寝早起きの規則正しい生活と保育園での午睡で午前も午後も快適に活動できるようにします。寝る環境を整えても、夜更かしになるようなら、午睡の時間を調整します。

着脱

子どもの「ジブンで」の気持ちを大切にしていきます。子どもが着脱しやすく、活動しやすい服装が好ましいです。

保育環境

時間

子どもを待たせることのない日課によって、十分に遊べる時間を確保します。

空間

子どもたちのやりたいことがやりたいときにできる空間を用意します。乳児期は身体を動かせる空間も大切です。また、あそびが終わると元の場所に戻しておくというルールが身に付きやすいように秩序ある空間をつくります。

道具

月齢、年齢、その子の発達にあった道具、またはその子の発達を促すことのできる道具を整えます。

わらべうた

わらべうたには、昔からの親御さんの子どもへの愛情がつまっています。あなたのことが大切で大好きよという気持ちを込めてうたいます。

子どもは、してくれる大人の顔を見つめ、その声に耳を傾け、触られたことの心地よさを感じ、眼差しを向けてくれた人の愛情を受け取ります。少しずつ大きくなってくると、友だちとわらべうたをします。無伴奏なので聴く力が育ちます。